TPLO(Tibial plateau leveling osteotomy)脛骨高平部水平化骨切り術

前十字靭帯断裂 前十字靭帯断裂の治療法で、脛骨にかかる力の方向を変えることで前方への移動を抑える手術です。
術前の手術計画に則り専用のソーを用いて骨切りを行いプレートで固定します。(Synthesのページへ
現在のところTPLOをこえる術式はなく、世界的にもっとも広くTPLOが普及しています。
グラフが示すように術後の患肢の接地の経過も最も良い術式です。
当院では東京で2次診療施設を開設している整形外科専門医がTPLOの手術を執刀します。

グラフ

このグラフは、治療法別の治癒程度を示しています。グラフの一番右、治療経過時間が最も経過した段階で、TPLOが現在多くの病院で治療法として選択されている治療法の中で最も優秀であることが示されています。

術前・術後のレントゲン


術前・術後の歩様動画



前十字靭帯断裂

損傷した前十字靭帯 損傷した前十字靭帯
前十字靭帯とは関節内の靭帯で、大腿骨と脛骨に付着する靭帯です。断裂すると自然治癒することはなく、関節の不安定性や慢性関節炎が持続します。
原  因外傷だけではなく様々な病因が考えられています。中性化、年齢、体重が誘発因子とされ ています。
発生状況後肢跛行で来院した犬の20%を占め、外傷性(急性)発症は4歳未満で多く、5歳以上では慢性関節炎を併発することが多いといわれています。
診  断触診、X線検査、超音波検査、関節鏡検査
治  療外科治療、関節外法、TPLO、TTA、CBLO